ゆっきーのローカルを巡る世界一周

元風俗嬢の世界一周。このブログはフィクション

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和田さんとの上海観光

和田さん 「次の国はどこいくのー?」

 

 

  

私 「うーん、まだチケットも買ってないんですけど、多分タイですね!尊敬してた先輩からタイを勧められまして。」

 

 

和田さん「タイは観光大国だから行って損はないよ!あ、、チェンマイはおススメ!」

 

 

 

私 「じゃあ行きます!」

 

 

 

和田さん「ところでいつから行くの?」

 

 

 

私 「いつでもいいです(笑) 行きたくなったらチケット買おうかなと。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私はまだ次なる先を決めれずにいた。

 

中国にとどまるか、それともタイ行きのチケットを買ってもう行ってしまおうか。もしくは違う国か。

 

うーん、と考えていたら、

 

 

 

 

 

 

和田さん「とりあえず上海近郊の都市はどう?杭州とか。近いよ!」

 

 

 

 

 

 

 

杭州か。上海に近い有名都市ということだけしか知らない。

 

 

 

でも和田さんが言うなら、行ってみようか。

 

 

 

 

まあ和田さんも行ったことなさそうだけど。

 

 

 

 

 

よし、杭州行き決定!出発は明日だ。

 

 

 

 

 

その日は、明日ベトナムへ向かう和田さんの最後の上海ショッピングに付き合った。

 

 

 

 

もう何度目だろう、上海の大都会ぶりに驚くのは。

 

 

 

それよりさらに驚くのは、和田さんの金遣いの荒さ。

 

彼女、躊躇なく服とか小物を買っており、

 

ショッピングだけで合計8万円だ。思わず吹いてしまった。

 

 

 

 

 

 

今になって思うが、なぜ彼女は格安ユースホステルのドミトリーにいるのだろうか。

 

私達が泊まったところは一泊1000円なのに。

 

 

結局彼女も寂しいんだろう。

 

 

 

 

 

「独身だと旅行と買い物しか金を使わないのよー」と和田さん

 

 

 

いやいや、それ以外にも使うでしょっとツッコミを入れる。

 

 

 

もちろん長い旅が続く私は、何も買わず。

 

 

 

 

宿に帰ってユースホステルの受付に行き、杭州行きのチケットを予約してもらうよう頼む。

 

安い電車と迷ったが、新幹線のほうが倍以上早く着くので、即決。

 

1000円と少し、なぜか新幹線は安い中国。

 

新幹線でこの値段か。すごいな。

 

 

 

 

出発は明日。

 

 

 

和田さんと最後の夕食を食べる。

 

 

和田さんには本当にお世話になった。

 

実は、和田さんとの食事は、ほとんどが和田さんの奢りだった。

 

何度私が払うと言っても、和田さんは払い続ける。

 

 

「あなたはこれから長いんだから!!!!」

 

 

こればっかり言う和田さん。

 

なんとも優しい人。

 

 

 

 

 

 

そして何より話しやすい。

 

 

 

和田さんが会社では嫌われてるとの話を聞いて、私は勝手に妙な親近感を抱いたのかもしれない。

 

 

しかし、こんなに良い人誰が嫌うんだろう。

 

 

「私がオバサンでウルサイから、周りからは腫れもの扱いされて嫌われてるの(笑)」

 

 

和田さんはいわゆる、嫌われるお局役なんだろうな。

 

 

そして、相変わらず私は日本の社会が嫌いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、和田さんよりはやくチェックアウトする私に、

 

 

「はい、これあげる。あなた好きでしょ、これ」とプレゼントをもらった。

 

 

 

 

なんと上海の外灘のビル群を現した小さなキーホルダーだ。

 

 

 

 

涙がボロボロ出てきて、私は泣いてしまった。

 

同性の人からプレゼントをいただいたこと、そしてその相手が和田さんだったことに嬉しくて泣いた。

 

 

本当にいい出会いだった。これが旅ってやつなのか。

 

 

 

泣きながら和田さんとお別れをした。

 

 

 

 

だめだ。

書いてると泣けてくる。

また、和田さんと旅行したい!

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