ゆっきーのローカルを巡る世界一周

元風俗嬢の世界一周。このブログはフィクション

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友達を大切にできない①

 

中学3年の春、私はみんなからイジメられるようになった。

 

それまでは部活もしていたし恋愛だって無邪気に頑張っていた。すごい辛かった。

 

『なんで私が?』って毎日思ってた。

家庭の事情で完全なる不登校生徒にはなれなかったが、それでもやっぱり休み休みの日々だった。学校に行っても、障がい者学級が勉強するクラスで自習するだけ。

 

私の学校では、イジメ等でクラスに居場所がなくなった生徒達は、障がい者学級のクラスにお邪魔する。そしてクラス担任から与えられた勉強をして、終わったら各自自習をする。

 

とはいえ、固定メンバーは私だけ。あとは何人かの新入りが出たり入ったりしていただけだった。まぁ、普通の不登校生徒は、いちいち学校になんていかずに家に引きこもっているはずだから、少ないのも当然なのだけど。生意気にも私はときどき保健室で寝てたりもしていた。

 

変な噂も流されたりもしたけど、別にもう一生会いたくないし、勝手にやっててよと思っていた。

その当時は、みんな酷い子ばかりだなと思っていたが、いじめの根本の原因は私の人間性だということに気づいたのは大人になってからだった。振り返ると、わたしはかなり調子に乗っていたのかもしれない。

とにかく最悪な家庭環境と中学校生活だった。嫌な思い出だ。

 

 

 

 

 

 

イジメていたメンバーと同じ高校に入らないように、要領が悪いなりに高校受験をかなり頑張った。自習しつつ塾に通うという日々。

そんな努力もあってか高校受験は成功した。中学時代の同級生は何人かいたようだが、イジメていたメンバーは私の高校にはいなかった。かなりホッとしたのを覚えてる。

 

 

それでも、酷い中学校生活を送ってきたから、入学前から来たる高校生活を心配していた

『またイジメられるんじゃないか』とか『友達は出来なくていいけどみんな私には構わないでほしいな』とか。

明るく楽しい高校生活なんてものは全く想像していなかった。

 

 

 

 

 

でも、入学式早々に簡単に友達ができた。教室という狭い空間で一人でも友達ができれば、連鎖的に友達がポンポン増えていく。

 

私の高校生活は最高だった。過去は美化されるとはいうけど、当時のJK時代すら毎日楽しいなぁと思いながら過ごしていたから、楽しかったのは間違いないと思う。

授業して、休み時間には友達と話して、放課後に数人とぐだったり。家では友達とかとメールしたり宿題したり漫画や本を読んだり。

すべてが懐かしき良い思い出。

 

 

高校初彼氏は、秋頃に友達に紹介してもらった人と付き合った。でもすぐに別れてしまった。

『あいつってさ~○○なとこあるよね?まじないわ~』って感じで、その彼氏を紹介してくれた友達に愚痴るクソな私。

しかしそんなクソな私にも、その優しい友達はうまく共感してあげるようになだめてくれたのを覚えている。

あ、やば、ちょっと調子に乗っちゃったかな、と思って心配しても、寛容に受け止めてくれた。

みんなものすごい優しかった。高校生ってすげーなー、みんな大人なんだなぁって思った。

 

 

 

 

 

そんなこんなもあり、新鮮な1年生は楽しかった。クラス外の子とも仲良くなれたり。

でも、2年と3年はさらに楽しかった。

 

  

2年生でクラス替えがあった。

ここで咲子と愛子と一緒のクラスになった(どちらも仮名)

愛子と咲子はかなり可愛いから、友達になれたらいいなーなんて密かに思っていた。

 

そして、わたしは愛子とだけは少しだけ交流があった。

外で遊んだりは一切なかったけど、主にトイレで交流していた。そこでただ話すだけだった。

 

私と同様、化粧と髪の毛と制服の着こなし、どれも校則ギリギリで攻めてる感じで(実際、愛子の場合は余裕で校則アウト)

この子チェックの時以外でも怒られてるな?と思っていた。(といってもギャルではない。)

 

 

今でも覚えているのが、1年の時にトイレで

『この髪色で怒られたんだけど()そっちも怒られてるでしょ?』

と話しかけられたのが初めての愛子との会話だった。

 

私は『地毛って設定にしてるよ()』と返したと思う。

 

 

『まじクソ高だよね~』ってのがお互いの口癖だった。そこから少し仲良くなって、クラスが違うから体操着や教科書を忘れた時にお互い貸し借りとかしていた。

初めて見た時から仲良くなりたいと思ってたから、それが単純に嬉しかった。

 

 

 

こういうのもあって愛子とはすぐに仲良くなれた。気づいたら咲子とも仲良くなってて、いつしか3人で行動をするようになった。

このメンツは最高だった。2人とも性格もノリもルックスも全てが良かった。比較的真面目な人が多いクラスの中、私達3人は調子に乗っていた。

  

この二人は交友関係が広く、私はその恩恵を受けてかなり幅広い人間関係になった。それはもう居心地良い最高のホームを作ってくれたのだった。

 

そしてこの時から気づいていた。わたし程度の人間が調子に乗っても、愛子と咲子という最強の友達が私のそばにいるから、周りの人たちは私に寛容だったてことを。だから私は二人を友達として尊敬しつつ、そして深く依存していた。

 

ファッションも近い系統だから買い物行くのも楽しかったし、休みの日も一緒にいた。今日のように一人行動が好きだから誰かとなんてメンドイわーなんて思うことはほとんどなかった。カラオケやらディズニーやら、周りの人以上に活発的に遊んでいた。

 

 

そして3年でまたクラス替え。私と咲子は一緒で愛子だけは離れてしまったものの、それでも3人の仲の良さは全く変わらず、当然のように遊びまくった。愛子は、あっちのクラスつまんねーって言いながら休み時間にうちらのクラスまできたり。それぐらいわたしたちは固かった。

 

 

懐かしの前略プロフィールを使ってホムペなんかもつくった。そこで毎日ポエマーになってみたり、彼氏がどうのこうので病み日記を書いたりして、ネットでも繋がって私はかなり満たされていた。

学校のイベントだって盛り上がった。本当に嫌な子が一人もいないような高校だったから、かなり助かった。今だったら冷めた目でイベント毎はスルーだけど、あの時は最高に楽しんだ。

 

 

 

周りの子達がすでに受験モードになってる中、休み時間は勉強そっちのけで男の話とかしていた。

 

『これかっこよくない!?(とある男の前略プロフの写真見せながら)

『かっこいいけど、甲子園出る高校の野球部狙った方がいい。今ならまだ間に合う。彼氏を甲子園で応援したら思い出になるぞ』

『でもベンチだったら最悪じゃね()

『じゃあこいつとかどう!? ○○高校野球3年!あ、、、でも彼女いるっぽいわ…。』

 

 

思い返すと相当レベルの低い会話ばかり…。でも、そんなどうでもいい話題しか語らなかったけど、高校時代はこんなんで十分楽しかった。

 

結局、前略で高校球児を引っ掛けるようなことは私達はしなかった。二人とも根は真面目だったからだ。そんなことよりそろそろ勉強しないとだね~ってなった。

 

そして、夏休みからは何も言わずに3人とも受験モードに切り替わった。二人とも将来のことを考えれる子だから、みんな家に帰って勉強ばかりしていた。

外で遊ぶ頻度ももちろん減ったけど、まだ学校内でバカ話できるから良かった。だいたいは彼氏の話とかそういう話が多かったけど。

 

 

 

 

 

そしてメンドイ受験は終わった。正直受験は失敗だったが、なんとか滑りどまった。不甲斐ないし残念だったけど、それよりも私は二人とたくさん遊べるぞという解放感とワクワクが物凄かった。

 

欠席した中学の卒業式とは違って、高校の卒業式はもちろんは出席。大号泣だった。

誰かが悲しんでたら相談に乗ってあげて、逆に私が悲しんでたら相談に乗ってくれて、楽しいことがあったらみんなで楽しんだ。

最高の高校生活。

 

 

卒業後はもう校則なんてものに従わなくていいから、とりあえず髪を染めて約一か月間はじけまくった。遠出して旅行に行ったり、みんな初めてお酒飲んだりして気持ち悪くなったり。この時は、二人はお酒は弱いんかなと思っていた。

 

 

そして3月の終わり、私は一人暮らしを始めた。当然のように私の部屋に二人が泊まりに来てくれた。

三人とも違う大学へ通う。

2人とも高校の思い出話よりも『大学楽しみだなー』って話を繰り広げていた。

それがちょっぴり寂しかった。

 

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