コンクリタウン、タイピン。
お昼過ぎの出発だからかなりまったりしていた。
朝食に最適なあっさり雲南麺を食べてのち、タイピンの情報等を調べたりしていた。
そうこうしているとドイツの子らは出発していった。またどこかで会おうってカッコよく言って別れた。
ドイツの子達は年下だったが、なぜか年上と接しているような感覚だった。というか白人パッカー全員、相手が年下であっても年上のように見えてしまう。
華奢な日本人より身体が大きいせいもあるかもしれないが、堂々としててサバサバした喋りがそう思わせるのかもしれない。慣れるまで少し怖い。
チェックアウトして船乗り場まで向かう。二回目だから慣れたものだ。とはいえ一回目も簡単だったが。
バタワースに着いて列車を待った。
しばらく待ってると列車が到着した。
マレーシアの列車はタイの列車とは大して変わりはないかな。
しかし列車の風景はやっぱり違った。マレーシアも、タイみたいに無造作に森林が生い茂っているが、ところどころにプランテーションがあった。
何の木かは分からなかったが、同じ木が等間隔に植えられており、誰が見てもそれが人為的に植えられたものだと分かる。
タイにはなかったから面白い。
マレーシアの列車旅は2時間弱で終わった。やはり移動は2時間ぐらいが丁度いい。それ以上だと私の場合苦痛を伴う。
タイピンは観光地ではないから選んだ。
タイでランスアンに行った時のように、あまり人が行かないようなところに行ってみたくなったのだ。クアラルンプールにたどり着くまでに面白い街があればいいなと思った。
タイピン駅からはタクシーで向かった。なぜか助手席に運転手の子供がいた。フリーダムだなぁ。
タイピンは中華系が多く、街並みもどことなく中国っぽい雰囲気だ。
ホテルはもう決まっており、1200円程度の安宿にチェックインした。部屋はじめじめしてて最悪だった。先ず最初に部屋を見せてもらうべきだった。
この町はやっぱり何にもない。屋台や食堂やその他お店はたくさんあるけど、見どころはなんにもない。
逆に言うと、タイピン市民の生活感が出ていて素晴らしいのだけど。
デカいマーケットのようなところに、何十店舗もの屋台がつまっていた。これは凄かった。
しかも、ここの屋台街は日本の新聞だか雑誌だかに紹介されたことがあるらしい。その切り抜きが壁に貼ってあったのだ。もうだいぶ昔の切り抜きだ。
だれが何を思ってここを取り上げようと思ったのだろう。
お昼ごはんを抜いていたからお腹が減っていた。
スペシャルフライドライスを頼んだら、小さいエビが二つ乗ったチャーハンとスープが出てきた。スペシャルには程遠いけど、まあまぁ美味しかった。
雨が降ってきたから宿に戻ることにした。
部屋は蚊がいっぱいいた。おまけにシャワーのヘッドがとれてしまった。もうやだ…。ゴキブリが出なかったのが救い。
早いけど明日にはこの町をでようと思った。
タイピン、コンクリ造りの建物ばかりであまり好きじゃない…。
コンクリタウンと密かに名付けておいた。
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