友達を大切にできない⑥
彼氏とはその場で別れることになった。
風俗嬢であることがばれたから、もうダメだった。ずっと働いていたことなど全部を告げると、彼氏との関係は終わった。
とにかくえりながチクったことが悲しい。そして腹立たしい。
もしかして嫉妬したのか?えりなあんなに可愛いのに人の彼氏に嫉妬するのか?単に私のこと嫌いなだけか?本当は性格悪いの??
いろいろ考えた。
最終的に、死ねばいいとさえ思ってしまった。
私は本当に最低だ。
後日、いつも通り、とぼけたような感じでえりなから電話があった。
何の要件かはどうでもよかった。
私は発狂したように電話口でえりなを罵った。
えりなは『なんのことだか分からない。そんなことするわけない!』みたいなこと言ってた気がする。
私は親友の言葉に聞く耳を持たず『じゃあなんでバレたんだよ。えりなが言わない限りばれるわけないだろ!嘘つき!もう一生関わんな!』って言い放ってきった。
一方的に電話を切ったあと、
超卑劣で最低な言葉を書いて、えりなにメッセージを送った。
そして、連絡先を消去した。また断捨離してしまった。
泣きながら、もう誰も信用しないようにしようと思った。
その1週間後に風俗を辞めることを店に伝えた。
親友に裏切られて、私はもう無気力だった。
風俗も辞めて就活も終わると、もうほとんど誰とも話すことなく過ごしていた。
週一の大学でも、いつも以上に人を避けるようになった。
そして彼氏と別れて3カ月後、彼氏から連絡があった。
『この前は怒ってごめん、また以前のような関係になりたい』って感じの連絡だった。
私は風俗嬢をやめたことを伝えた。
今度会うことになった。
親友もいなくなって、私は精神的にきつかった。誰かそばにいて欲しかった。
だから彼氏に会えることが嬉しかった。
そして、この人と結婚したいとさえ思ってしまった。風俗嬢の経験があるにもかかわらず、それを許容してくれる彼の器のでかさにびっくりした。
このときまでは凄い嬉しかったのを覚えてる。
そして私の家で彼と会った。
先ずお互い最初に謝った。
そしていろんな話をした。あれからどうしたか。
『えりなちゃんは元気?』
『えりなとはもう会ってないよ。会うわけない』
『え?なんで?』
『だって二人の秘密を○○にばらされたから』
『風俗してたってこと?』
『うん。黙ってた私が悪いんだけどさ、ほんとうにごめん』
『・・・』
『・・・』
『…ごめん。あれウソ。』
『うそって?』
『ごめん、あれ白状させるために嘘ついた。もしかして、俺のせいで仲悪くなった…?』
『は?』
『いや、本当にごめん。あれ…えりなちゃんから聞いたってのウソだって最後オレ言わなかったっけ?』
『は…?そんなこと言ってなくね…』
ここで私はぶち切れた。泣きながら言葉にならない言葉を発していたと思う。
最終的に『もう顔見たくないから帰って!』と言って彼を帰らせた。
この人とはこの日から会ってない。
えりなと仲良いいことをアピールしすぎたことが裏目に出た。常日頃から『○○よりえりなのほうが好きだわ~(笑)』なんて言ってたから。
でもどうやってわかったんだろう。どっちの携帯みたんだろう。見られても大丈夫なように二つある携帯をこまめに対策をしていたから。なんでか今も分からない
えりなとの友情より自分の対策を信じた結果がこれ。
なんて酷いことをしてしまったのか。本当に最悪だ。
えりなはどれほど傷ついたんだろう。
私は吐いた。これを書いてる今も吐き気がでてくる。
その後一週間ぐらい寝込んだ。何もできなかった。あとは研究室の単位だけだったからもう家でぐったりしていた。
そして、すぐにえりなに謝らなければと思った。最低なことをしたから、たとえ修復は無理でも謝らないといけないから。もしかしたら未だに傷ついてるかもしれないと思った。
でも連絡先が分からなかった。
PCに連絡先が残ってたから連絡してみたけど、繋がらなかった。
連絡先は変わっていた。
ミクシィを登録しなおして探してみても、それらしきのも見つからなかった。
確かにえりなは昔はミクシィやっていたのになんで…。
えりなのアパートに行ってみてもいなかった。やっぱりもう違う人が住んでいた。会社の近くに引っ越すとかなんとか言っていた気がするから分かってはいたけど。
私はえりなの勤め先の大体の場所しか分からない。でも場所だけじゃ見当もつかない。業界と業種しか記憶になく、社名なんて一回や二回聞いただけで記憶になかった。誰もが知ってる超有名企業ではなかったから分からない。
もう終わった、もう会えないと分かった。
どうすることもできず泣くことしかできなかった。死んだ方がいいのは私だった。
でも、死ぬ勇気もないからただ泣いていた。
この時から今日まで、私は仲のいい友達は出来てない。友達を作るのが怖いと感じるようになった。
私の人生最大の後悔はここにある。
イジメられていたことでもなく、学生時代風俗に従事して味を占めたことでもなく、せっかく良いとこに就職したのに辞めて風俗に出戻りしたことでもない。
自分がバカで阿呆でわがままで、大切な人達を自分で切り捨ててきたこと。
高校時代の親友らが、ただ自分と合わなくなったってだけで軽々見切りつけて、
風俗で働き始めてそこでやっと親友ができたのに、親友を信じず自分を信じて卑劣なことをした。
最低すぎる。
元彼の時だってそう。かまかけられたけど、逆の立場だったら私もやってると思う。そして、一回彼氏は私を許してくれている、だから私も許すべきだったと。
本当に昔のことばかりを思い出す。私の世界一周は暇だから、いろんなことを考えてしまう。
あの時、ああすればよかった。こうすればよかった。って思ってしまう
その中でもだいたい思い出すのが、あの時の記憶。本当におわってる。
いろんな人に謝罪すべきなんだけど、えりなには本当に本当に申し訳なさでいっぱいで本当に謝りたい。
かなり辛かったと思う。ひどいメッセージ送ったから。私はえりなの主張なんて一切聞き入れず一方的だったから。
ブログですら他人の主張や読者の主張なんてきかない私。親友の主張すら聞いてあげれない。
高校時代の友達だって。しっかり思ったことを話すべきだった。
もっかい戻りたいと思ってしまう。
世界一周してて何が辛いかって、やっぱり孤独。
ドミにいてもなんか違う、楽しい時は楽しいかもしれないけど、基本は孤独。
私の世界一周の話を聞いてくれる友達なんて一人もいない。つい最近、日本に帰ってきた時もそうだった。
誰も私の旅行の話を聞いてくれる人がいなかった。
けっこう楽しかったのに。
私はバラナシのガンジス川なんて入るつもりはない。めちゃくちゃ汚いから。
ヒマラヤのトレッキングだってやるつもりはない。疲れそうだから。
でも、もし、私に友達がいるのなら多分やる。
『ガンジス川入ってきたよー^^』とか『汚かったー』って友達に言いたいから。写真とか見せながら。
このブログだって友達が見てくれてたら毎日更新できると思う。たぶん…
えりなに会いたいな。
えりなに会わなくなってから、街を歩くときなんかすごいきょろきょろして探すように歩いてる。海外にいる今ですら、海外好きだからどっかでばったり再会できないかななんて考えてる。
FACEBOOKにだっていない。わざわざそれだけの為にアカウント作ったのに。FACEBOOKやってそうな感じするのに、なんでなの。
高校時代の親友はちゃんといた。二人とも相変わらず可愛かった。結婚してるかどうかとか何してるかは分からなかったけど、とりあえず生きてるらしいから良かった。
でも、メッセージを送る勇気は私にはない…。あれから何してたかなんて話せない
えりなこのブログ見てないかな。いつか世界一周したいって言ってたから、見てないかな。
1000人強しかみてないブログだから読んでないだろうけど。日本人は1億人いるからなぁ。
可愛いし優しいし堅実だから結婚してそう。そうなると忙しいのかな。
でももしこれみてたら自分のことだって普通にわかると思う。
日本代表のサッカーの試合見に行って、えりな財布無くしたり、私が誘ったミスチルのライブで私が急用でいけなくなったり…。ここまで書いたらわかるはず。
えりなならパタヤでの出来事だってなんでも笑って話せると思う。
また前みたいに仲良くなりたいけど、私が一方的に傷つけたから、許してくれなくていい。
結婚してたら家庭で忙しいだろうし。
でも、ちゃんとしっかり謝りたい。
優しいからそんなこと言わないだろうけど、もし土下座しろっていうなら、いますぐに帰国して土下座するよ。
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見てないだろうけど、本当にごめんね