ゆっきーのローカルを巡る世界一周

元風俗嬢の世界一周。このブログはフィクション

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海外で日本人と群れるのが嫌いな人

朝起きて何しようかと考える。

 

 

ペナンヒルという山にロープウェイで行くこともできるらしいが、今の時期は雨季真っただ中。

この日も雨が降りそうだったから、遠出は避けたかった。

 

 

だから”リトルインディア”に行くことにした。

リトルインディアはインド系マレー人が住んでいる地域とのこと。

 

来るインドへの渡航に向けて、ここにて予習しておきたい。

 

 

 

 

 

リトルインディアに到着すると、スパイスの香りがどことなく香ってくる。

確かにインド人は多かったが、写真や動画で見たインドの街並みとは違うような。

可愛い装飾品を売っているお店を見つけたので、ここで一つとあるアクセサリー買った。

 

 

 

そして、レストランに入ってチキンカレーとナンを食べてみた。300円程度。

美味しかった。カレー大好きだからインドでもやっていけるかな。 

やっぱり日本のインドカレーの方が口に合うが、安いしこれで十分満足した。

 

 

 

リトルインディアは小さい街だから、早くもやることがなくなってしまった。どうしよう。

 

 

 

 

困ったときはドミに戻って、ベッドに寝転んでネットや動画を見る。

 

お昼後にこれをすると眠くなってくるからおススメ。

 

 

いや、おススメではないか。

 

 

 

しばらくすると宿のスタッフが『あなたもう一泊するの!?』て乗り込んできた。

もう一泊する旨を伝えるのを忘れていた。ミスった。

延長料金取られるかと思ったが、もう一泊したいと話したら何も言われなかった。

 

 

 

これで眠気も覚め、重い腰を上げまた行動することにした。

明日ペナンを出るから、列車のチケットを購入しに対岸の街バタワースに出かけた。

 

船で行くのだが、車とかバイクとかも乗れるぐらい船はデカかった。一応リゾートなのに海はすげーきたないけど大丈夫なの…。

 

 

 

20分ほどでバターワースに到着した。

 

 

ここの駅の窓口で簡単にチケットを購入できた。出発は明日だ。

チケットの行き先はタイピンという小さな街。

 

 

この町でやりたいことも見たいものもないので、またペナン島の宿へと戻ることにした。

 

 

 

歩いてる途中にマレーシア人のおじさんに『ニホンジンか?』話しかけられた。

『ニホンゴベンキョウシテル。』『イマドコ二イク。カフェニイコウ。ニホンゴオシエテ』

とオジサン。宿に帰りたかったし、なんか強引で怖かったから丁寧にお断りした。

 

それでもかなりがっついてきたから、変な詐欺師かヤリ目だろう。

強引な輩はたとえ詐欺師や犯罪者のような悪人でなくても、付き合っても楽しい時間は過ごせないからついていかない。

 

 

 

 

宿に戻ると、一人の日本人のオジサンがいた。このおじさんにも突然話しかけられた。

 

今日はやけにモテるなぁと思った。この歳でようやく初のモテ期がきたのかもしれない。

 

『女一人旅かー。オレはねぇー』

尋ねてもないのに語り始めたオジサン。今まで多くの国々を訪れており、話を聞く限りバックパッカーのベテランのようだ。

 

コミュ障の癖が手伝ったのも多少はあるが、私は『そうなんですか』『すごいですねー』のような言葉しか発する他なかった。それだけおじさんのトークは凄まじかった。語りたがりの人は世の中いっぱいいるが、この人は終始無敵スター状態だった。

  

 

まぁ、ぶっちゃけ、少しウザいなと思い始めていた…。

無理矢理にわたしの話をして流れを変えてしまうと、また違う話題でペラペラ語り始めそうだから、早く終わってと願いながら適当に聞き流していた。

おじさんはようやくネタが尽きたのか、過去のおじさんの旅話から一転して、突然日本人宿の話をしだした。

 

『オレ日本人宿が嫌でねー』

『あ、それ私もです。』

『でしょ?だってさー』

と言ってからまた語り始めた。

 

 

”わざわざ海外に来てるのに日本人宿で群れてる日本人が嫌い、気持ち悪いし、馬鹿アホ”

らしい。同じことを延々と語っていた。

 

 

別にどうでもいいわって思ってしまった。好きにさせてあげなよと。別に日本人で群れてても旅のスタイルなんか人それぞれだし、それによって実害も受けてなければ誰にも迷惑もかけてないだろ。

 

 

このおっさんは私とは違うタイプのコミュ障だと察した。たぶん、本当は日本人宿に行ってみんなとワイワイ仲良くしたいんだと思う。

 

おじさんは今まで日本人宿に何度か足を運んだが、誰からも相手にしてもらえなかったんだろう。根拠はないけど、話をしていて分かる。

 

私もそういうのを見てると楽しそうで羨ましいなとは思うけど、結局行ったところで楽しめなさそうだから行かないだけで。罵倒する勢いで見下して延々と愚痴るからめんどかった。

 

 

 

 

 

このオジサンが日本人宿でどんな振る舞いをして、周りの日本人がどうやって避けていくのかが、なんとなく想像できてしまうのが辛い。

 

いろんなブログに『海外にきてまで日本人と群れてて気持ち悪いよ』と批判コメントする輩と同じ何かをオジサンから感じとれた。

 

 

 

 

 

これは自論だけど、日本人宿でわいわいやってる人の方が面白い人が多い気がする。というかまともな人が多い気がするんだよなぁ。私の友達だった人がそうだったから、そういうイメージが先行してる。

 

敢えて日本人宿を避ける人も、まともで面白い人もたくさんいるのは分かってる。

でも、このオジサンと私のような、日本人宿を避けざるを得ない単なる不適合者はそれ以上にいそうな感じはする。

 

 

 

 

 

 

『ちょいオッサン、日本人と群れるのが嫌いならなんで私に話しかけてきたん?』

 

 

と言いたいのを堪え『すません、ちょっと眠いんで寝てきます!』と言っておじさんに勝る強引さを発揮、難を逃れたのであった。

 

 

 

雨が止んだところで、夕ご飯を食べに行こうと思った。

安いシーフードレストランでエビやカニを食べた。それでも1000円ほどしたけど、日本にいたら1000円では収まらないだろう。

海が近いからおいしかった。

 

 

部屋でだらだらして、ドイツ女子と少し話したりして寝た。

 

この子二人は英語を流暢に話す。私は結構熱心に英語勉強をしてるのに、未だにつっかえるし理解できないことも多々あるから悔しい。

 

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