ゆっきーのローカルを巡る世界一周

元風俗嬢の世界一周。このブログはフィクション

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タイ南部バイク旅の始まり

私はパンガン島へ行く気を失ってしまった。

 

 

 

バイク旅って危なくない?」と聞くと、

「全く危なくないよ。道路も空いてるし。自然いっぱいでエキサイティングだよ」

とファンは自身満々に答えた。

 

 

 

 

バイク旅。

たしかに面白そう。街から街へバスや列車で移動するのもいいけど、バイク旅なら景色はそれ以上に最高なのはアホの私でもわかる。ローカル感満載の道だって行けるかもしれない。

 

バイク旅いいね。バスとかじゃ通らない道を通るんだよね」

「いや、ふつうにバスが通る道を通るよ」

「え、そうなんだ…」

「でもバスじゃ味わえない経験ができるよ。パンガンやめて一緒に行く?」

 

 

 

私はこの時本当に迷っていた。

 

 

バイク旅とか絶対危険だよね、そりゃ危ない目にあってないから危険じゃないと言えるからであって、今後事故る可能性なんて十分にあるし。てかコイツなんなん、実際何者なん。会ったばかりだし信用できるのかな。韓国バックパッカーは特に変な人いなそうだし、それにファンは話してみて大丈夫そうだし結婚指輪らしきものも指にあるし、バイクで田舎を旅してるぐらいだし悪いやつじゃなそう、でもなんかめんどいなぁ”

 

と私はいろいろ考えていた。

 

 

「道中ガソリンが尽きたらどうするの?」

「いたるとこにガソリンスタンドがあるから問題ない。」

「てかこっちの免許証持ってるの?」

「持ってるから大丈夫。」

「ほんとにもってるの?どんなやつそれ?」

「これだよ(サッ」

「へぇ~、、、、、、、クールな免許証ね!」

 

 

考えても問いだしてても、その一歩が踏み出せなかった。

 

でもバイク旅は絶対に楽しいはず。それもこれまで一切交流がなかった韓国人とだ。

 

私はこれまでの人生すごいノリ悪く過ごしてきた。イベントとか事あるごとにそれらをメンドクサイと見送ってきたのだ。また同じことの繰り返しで、そんなつまらないノリを海外に持ち込んで損してしまうのは嫌。

事実、パンガン島だって勇気を出せず行かない方向に進んでる。だからこのバイク旅は私は行くべき、いや行かなければならない。

 

 

それに、数年前好きだった世界一周ブログの人は、女子なのに一人でベトナムバイクで縦断してた。結局は世界一周できずに終わっちゃったんだけど、彼女の旅はそれはもう過酷なルートと幾多のトラブルで、、、、

 

 

これを思い出したら私も自信がわいてきた。

いこう。

 

 

「やっぱり私もいきたい」

「本当に行きたいの!?」

「うん、行きたい」

「パンガンはいかなくていいの?」

「うん、やっぱパンガンは行かない」

「じゃあいこう!あした出発するけど大丈夫?」

「おーけー、問題ない(ちょっとはやくないっすか…心の準備・・・) 」

 

 

何はともあれバイク旅決定である。

 

そしてすぐに作戦会議が始まった。

作戦会議といっても、私はバイク旅には全くの無知であるが故に全てをファンに委ねた。私はマレー半島を南下できれば何でもいい。

 

 

27歳の韓流指揮官は流れるように意見を出す

 

「マレーシアまでいくんだよね?俺はプーケットが最終目的地だから、ハジャイまで一緒に行く?」

「おーけー。ハジャイまでいく!」

 

「ルートはもう決めてるんだけど、この通りでいくつもりだけど、どっかいきたいところある?」

そういってグーグルマップを取り出し、指でルートをなぞりながら説明してくる。ファンはすごいテキパキしてる。彼がただ丁寧なだけか、それとも不安の塊である私を察しての細かな優しさだろうか。

 

 

いずれにしても、この次期社長のファンは仕事ができるしモテるタイプなのは間違いないだろう。

私は意見の出しようがなく、「うん、それいいね」としか言えなかった。

 

「明日はここにあるHUASAIに行こう」

「いいね!海沿い!海綺麗かもね」

「俺もよくわからない。何もなさそうだからホテルもないかもしれないけど、なかったら引き返してナコンシータンマラートにいこう。明日はアバウト200kmだ。」

 

「ちょっと待って!200㎞とかきつ過ぎない!!二人乗りでいけるの?」

「大丈夫だよ!笑 200kmは短いよ!」

 

このときは超不安だった。200KMって…。

パタヤで散々バイクの後ろに乗せてもらったが、私は200kmも耐えられる気がしない。時速40kmで走り通しても5時間もかかる計算。

 

「まあ大丈夫だよね。」

そう、私は言われるがままなのだ。とにかくマイナスの欲は抑えてファンに従う。 

 

 

 

 

 

 

 

「一緒に写真撮ろうよ」

そう言われてわたしのセルフィーで写真を撮った。記念すべき相棒との一枚目の写真である。

 

明日は10時出発。ファンは今まで早朝に出ててたらしいが、私の希望で遅い出発となる。

 

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