ゆっきーのローカルを巡る世界一周

元風俗嬢の世界一周。このブログはフィクション

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タイの3等列車でローカル地域へ

タイビザの残り期限が少なくなってきた。

 

 

〝タイビザの延長をすれば一カ月また滞在できる〟ジェミーから教えてもらった情報だが、調べて見たらどうやら本当らしい。

バンコクのイミグレーションオフィスまで、調べていた通りの手順に従っていくと簡単についた。

必要書類も何枚かあり面倒だと思ったが、2時間足らずでビザ延長を終えることができた。

 

 

簡単すぎた。

ついこの前の私だったら、ビザ延長なんて難しそうなことはチャレンジすらしなかっただろう。旅人レベルがかなり上がった気がする。

 

 

 

噂のウィークエンドマーケットも割と楽しかった。いい感じの小物もあったけど、長旅が続く私には手が出なかった。パタヤで紛失してしまったセルフィー棒を買っただけで、基本は眺めているだけだ。やっぱり荷物は極力抑えないといけない。PCも旅用に軽いものを買ったぐらいだし、荷物が多いと動くのが億劫になる。

 

 

 

 

いつものようにマッサージ、あとはタイの水が悪いのかどうかは謎だけど髪の調子が良くなかったので、駐在妻御用達の美容室にも行ったり。

 

本当にバンコクは最高。日本人が多いから、日本と変わらないサービスが受けられる。都会レベルでいうなら、、、、どうだろう。バンコクという都市がもし日本に存在するとしたら、大阪よりは上になるのかな。いや、わかんないけど。でも間違いなくその他の地方都市よりはぜったい都会。

バンコクにない日本食ってあるのかな。ぱっと街歩きした感じでは、郷土料理もカバーしているように見受けられたし。

あの紀伊国屋にもお世話になった。地球の歩き方立ち読みして、旅の計画の参考にできた。

 

 

 

 

 

 

そして、この大都会バンコクを出て地方にいく。

スラタニってところからパンガン島に向かう計画だったが、ガイドブックに載っていないような地域にも行きたくなった。旅人として、誰かの旅やガイドブックをなぞるだけではなく、誰も行かないようなローカルチックなところにも行きたかった。

 

スラタニに行く前にまずはローカル地域のランスアンへ行こうと思った。

この選定は超適当である。その途中にあるチュムポーンっていうのも割と有名だが、それだと今までと変わらない気がしたのだ。

 

 

前日にフアラムポーン駅に行きチケットを購入した。その場所へは約10時間かかるというのに、1000円すらしないこの安さはタイの良いところだ。相変わらずタイの鉄道には驚かされる。

まあ、私は3等の列車を購入したから安いのも当然。アユタヤへ行ったときと同様の3等列車。ただ、アユタヤの時とはその距離が何倍もあり、伴って苦痛が予想されるものの、マレー半島南下といえば3等列車だと深夜特急で学んでいた。

 

 

当日、列車に乗りシートに座った。乗り心地は特段悪くなかった。

しかし、懸念すべきは夜だった。私は日本の夜行バスでは寝れない人間で、目的地が遠ければ必ず新幹線か飛行機でいくほどだ。この一点で不安。

 

 

列車の夕ご飯を食べるということにまだ勇気がなかったので、あらかじめ買っておいたパンを食べていた。

 

その時、向かいの席のおばちゃんがフルーツを差し出してきた。このおばちゃんは乗り始めから少し話していたが、フルーツを渡された瞬間すこし疑ってしまった。

旅先で人からもらった食べ物には安易に手をつけてはならないというのは、バックパッカーなら誰でも知っている常識のようなものだ。特に列車で仕掛けられるケースが多いと聞いていた。

 

まさにこの状況にあたしは立たされているが、どう見てもおばちゃんが変な人には見えないし、怪しそうには見えない人に騙されるのが詐欺であることは知っていた。タイの列車では少女が襲われた話も聞いていたので、結構警戒した。

もし本当に良い人だったら申し訳ないし睡眠薬を使った強盗だったら嫌だとか、いろんなことを考えた。てかそもそも、常温放置のフルーツは私は好きじゃないし欲しくはないんだけどな、とか。

 

 

 

でも私は食べてみた。自分の目を信じて、そしてタイという国を信じて食べてみた。

 

『コップンカー!!』と言ってから数分、、何も起こらなかった。やっぱりね。

タイだからまだいいんだ、インドにいったら警戒レベルを上げてこういう差し伸べてくる温かい手は受けないことを誓った。申し訳ないしつらいけど、他人のメンツや優しさよりも、やっぱり自分を守ることが一番大事だ

 

 

 

タイ国鉄3等は悪くなかった。地元民との交流(あまり英語が通じないけど)があって、予想通りの展開になった。このとき中国の硬座のおじ様方を思い出したが、彼らと比べるとタイ人はかなり謙虚だった。話しかけてくるけど、どこか謙虚なタイ人。そして、中国のあの強引さに少し懐かしさを感じたのだった。

 

みんなが寝始めると、次第に体制や身体がキツくなってくる。その度に私は体をそわそわさせてベストな体制を探していた。

 

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