ゆっきーのローカルを巡る世界一周

元風俗嬢の世界一周。このブログはフィクション

【スポンサーリンク】

ジェミーとのパタヤ生活 2,3週目

パタヤ2週目、3週目。

 

 

もはや留学というスタンスで、ここパタヤにいる。

 

しかし、傍から見ればただの怠けた生活なのだろう。確かに一日を通してみればまったりしているし、毎日同じことの繰り返しでドラマやアニメなんかも見たりしてたし当然なのだが。

そして、それでもお金が入ってくることが私をホッとさせるというか、精神的にここから動けなくさせるのだ。

 

 

 

 

 

 

英語勉強はリアルタイムの今でもやっているが、この時に比べるとだいぶ怠けている。そう思えるほどに、この時は本当に一生懸命やっていた。ジェミーとの会話はかなり有効だったし、話さなきゃもったいないと常に思っていた。もちろん彼はイギリス英語で、馴染みあるアメリカ英語とは違うものだったけど非常に良かった。

 

日本の英語教育は中学校から高校までアメリカ英語での教育だ。大学からは講師の出身国によるが、私の講師はアメリカ人だった。

それでも、私含め多くの日本人は、イギリス英語とアメリカ英語の違いなんて単語から発音までよく分かっていないと思う。イギリス人と生活しても、私は馬鹿だからか未だにその違いはあまり分からない。

ただ、アメリカ人とイギリス人の共通しているのは、滑らかに流れるように話すそのスピード。このネイティブのスピードへの慣れには、アメリカ人であろうがイギリス人であろうが問題はなかった。

 

そしてそのネイティブのスピードに慣れた時、恐ろしく英語が上達した気がした。それは自信があったリーディングやライティングにも、少なからず良い影響があった。

 

会話で関係代名詞を使う際は、今までは頭の中で一度文章を組み立てなければ口に出せなかったが、一週間もずっと一緒に話をして勉強もしていれば、それはすんなり出てくるようになる。この時、自分の中で英語脳が完成したと感じた。

 

それでも、初歩的な会話でつっかえたり、何度も聞き返したりはしたけど。しかし上達したのは確かだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

英語以外にも、外に出たときはマッサージにも通いはじめた。

バンコクで受けたタイマッサージは私には痛いものだったので、フットマッサージばかりだったけど。でも安くて気持ちよくて最高だった。

明らかにいかがわしいと分かるマッサージ屋が多くて、健全なマッサージを探すのに手間を取る。普通のマッサージ屋に入るのも疑心暗鬼だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして地元民とのまともな交流も屋台のおばちゃんぐらい。

屋台のおばちゃんとのコミュニケーションに定評がある私は結構仲良くなれた。とはいえ、おばちゃんは英語は少ししか話せないし、こちらはタイ語は話せないけど。

おばちゃんは優しかった。

パタヤには凶暴な野良犬が多く、すぐ吠えてくる。これが超怖い。しかもなぜかタイ人には吠えないで、毎回私にだけ吠えて向かってくる。

「マジ無理!マジ無理!」って日本語で反射的に言うと、犬ではなく屋台のおばちゃんが反応する。そしておばちゃんは状況を察して「オラぁ!」って言って追い払ってくれる。このおかげで、私はその屋台に通うきっかけになった。

ガパオライスとかいろいろ作ってるおばちゃんだが、一回卵をサービスしてくれたり、ナイスなおばちゃんだった。本当に感謝。

 

 

 

 

 

 

 

 

ジェミーとはうまくやっていた。私も気を使ったし、彼は私のことが好きなようで、とてもよくしてくれた。毎日平穏だった。

 

毎朝のお金の支払いが、ただの客であるという認識をジェミーに植え付けさせていたのは間違いない。しかしそれでも相当のラブコールがあった。何度か好きだとウソをついてしまったが、言われる度に曖昧に答えていた。しかし、ビザの関係上お互いがここに長く住めるわけではないので、いつかこの関係が消滅するのはジェミーも分かっていたと思う。

 

 

 

 

 

パタヤはどこか、物足りない。

バンコクと中国はよかったなぁーなんて毎日思っていた。

お金もらえて英語が勉強ができて、ご飯も宿代もタダでリゾート生活。もちろん“夜の仕事”もあるけど。

 

 

このパタヤ生活は為にはなっているのは間違いない、しかし仕事という側面もあるからか、やっぱりどこか変な違和感がある。世界一周のすがすがしい気持ちはもはやここにはなかったのだ。やはり売るならば、場当たり的にその場で迫られたら交渉するスタイルの方が、気持ち的にはいいのかもしれない。

 

 

 

ジェミーはいい人だ。良い人だけど、私にしてみればただの“良い客”だ。

アプリから売るという本職よりもはるかに稼げない割に合わない行為も、イギリス人のジェミーならば値段以上の価値を提供してくれる。それに彼の欧米的な考えはとても考えさせられる。稚拙英語だけど本気でディスカッションした。

手に職があって場所を選ばない彼の生き方は羨ましいと何度も思ったし、それを彼に言うと「誰だってできるよ」とさらりと言う。ちょっとイラッとするけど尊敬する。

 

 

ジェミーの紳士具合に私は、将来はイギリス人と結婚もありだなと思うほど。

 

 

でも、もう出たいなと思い始めていた。

この生活をしていると違和感に包まれモヤモヤ気分のまま。ここからいつ出ようかと思い始めた。無駄なことや変なことまで考えてかなり萎え始めていた。

 

本物の田舎に行って新たな刺激を得たいと何度か思った。

 

【スポンサーリンク】